近鉄の列車無線に関する考察(1)

前提条件として、総務省の電波利用ホームページにて公知の情報等電波法に触れない範囲で記載します。

www.tele.soumu.go.jp上記URLの2.II例外にあります通り、周波数は不公表(帯域のみ記載)となっているため記載もしません(もっともWeb上には転がっています)。

しかしながら帯域のみ記載が逆にある程度特定の手がかりとなっています。

他の割り当て状況から推定すると以下の範囲のようです。

  • 100MHz:?~150MHz
  • 200MHz:150MHz~250MHz
  • 300MHz:250MHz~350MHz
  • 400MHz:350MHz~450MHz

といった具合のようです。

 

さて、以下のサイトでは無線局等情報を検索できます。

総務省 電波利用ホームページ | 無線局等情報検索

 

とあるBlogにてVHF帯の既知の周波数ではなくL-VHF帯の周波数受信情報が出ていました。もっともRL手帳や周波数帳では記載されていましたが既に使われていない物だと思っておりスルーしていた周波数です。

無線局等情報検索で調べたところ興味深い結果となったので記載します。

 

無線局の種別としては

の3点がヒットしました。

電波法施行規則第四条第1項(電波法施行規則 抄)を参考にすると以下の通りとなります。

  • 固定局:固定業務を行う無線局(=移動しない、場所間通信)
  • 基地局:陸上移動局との通信を通信を行う陸上に開設する移動しない無線局
  • 陸上移動局:陸上を移動中又はその特定しない地点に停止中運用する無線局

 

まずは固定局から

www.tele.soumu.go.jp伊勢市松阪市でそれぞれ100MHz帯・1wの割り当てがあります。

よって150MHz以下でなにかの局が存在しそうです。

 

続いて基地局

www.tele.soumu.go.jp件数が多くなるので300MHz以下にしています(F2Aを除外してF3Eのみとする為)。

基本的には通信の相手方が「免許人所属の陸上移動局及び受信設備」

送受信所は基地局の設置場所、通信所「三重県四日市市」となっています。

例えば名古屋市内(名古屋市中村区なので米野駅?)だと

http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=C&DFCD=0000021177&DD=1&styleNumber=21

ところが鳥羽市志摩市の場合、上記の条件とはずれる場所があります。

通信の相手方から受信設備の記載が消えているものがあります。

http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=C&DFCD=0000021188&DD=1&styleNumber=21

また、通信所の記載がないものもあります。

http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=C&DFCD=0000021173&DD=1&styleNumber=21

かと思えばそうでないものもあります。

http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=C&DFCD=0000637766&DD=1&styleNumber=21

 

鳥羽市志摩市となっている推測するに鳥羽市志摩市区間(志摩線の一部)では単線区間が存在するので信号扱いの関係で駅と直接やりとりできるように割り当てされているのではないかと。

通常は四日市からの制御として、駅でモニターできるように受信設備が通信の相手方として指定、駅から通信する際は不要なので相手方から外れている。

通信所:四日市で受信設備なし、空中線電力が1wの局(先の一番目)はトンネル内or周辺で対象となる受信設備がないなどとか。

 

話がそれましたが200MHz帯で割り当てがあります(150~250MHzの間)。

 

長くなりますのでいったん分割します。